警察庁および国民生活センターによると、AI音声合成技術を悪用した「親族なりすまし詐欺」の被害相談が急増している。SNSや通話の録音などから取得したわずか3秒の音声サンプルで、本人と聞き分けがつかないレベルの音声を生成できる手口が登場している。

典型的な手口

  1. SNSの動画やボイスメッセージから子・孫の声を取得
  2. AI音声合成で「事故を起こした」「示談金が必要」といった台本を生成
  3. 実家の固定電話に発信、家族を装って金銭を要求

家族で決めておきたい「合言葉」運用

編集部では、以下のシンプルな運用を提案する。

ルール

  • 金銭が絡む電話には、必ず「家族だけの合言葉」を確認する
  • 合言葉は、SNSや日常会話に出てこない、誰も推測できない単語にする
  • 子・孫の方からも、本物の電話なら「合言葉」を先に伝える習慣を

合言葉の例:祖父母が幼少期に住んでいた地名、家族でしか知らない愛称、ペットの旧名など。SNSで「◯◯ちゃん」のような呼び名は使われている可能性があるので、より深いプライベート情報を選ぶこと。

もし被害に遭ったら

振込前なら、すぐに以下に連絡する。

  • 警察相談専用電話 #9110
  • 国民生活センター 188(いやや)
  • 振込先金融機関のフリーダイヤル(取引停止依頼)

「自分だけは大丈夫」が一番危ない。家族で一度、声に出して話し合っておくことが最大の防御になる。